2016.04.05
 

読む:「幸せナナ昆布|昆布の話(1)」


昆布には、日高みついし昆布、羅臼昆布、利尻昆布などいくつかの呼び名がありますが、産地が違うだけで元は同じ種類のものだと思っていませんか?
お花にはバラ、カーネーション、チューリップと種類によって、まったく違うお花があるように、昆布にも色々な種類があるのです。ひと言に昆布といっても、その産地・種類によっては、まったく形状やサイズが違い、その用途も大きく違ってくるのです。
 


キラキラ北海道で販売中の“幸せナナ昆布”に使われている『日高みついし昆布』は「だしによし!食べるによし!」と言われる家庭的なカジュアル感のある昆布。『羅臼昆布』は濃厚でコクのあるだしがとれるクラシカルな昆布。『利尻昆布』は香りのよい透明だしの職人的なフォーマル昆布。


そして、同じ種類の昆布の中にも1等級〜5等級までの5段階の階級があり、湯豆腐などのシンプルな調理で食べ比べるとその味の違いは歴然なのです。
 

という今、昆布を偉そうに語っている自分も“幸せナナ昆布”を共同企画しているナナクラ昆布さんに会って、昆布の話を詳しく聞くまでは、昆布なんてみんな同じだと思っていましたし、自分で昆布を調理することも皆無でした。ましてや、その昆布をオリジナル商品として企画することになるとは数年前には想像もできないことでした。
 


 

ナナクラ昆布さんとの出会いは、2012年の11月、香港で開催された北海道の食とクリエイティブを世界に発信するために開催された「クリエイティブ北海道」のイベント会場となった香港日本人倶楽部です。
 

当時、東京の会社で北海道をテーマにしたカプセルフィギュア「北海道フィギュアみやげ」の企画を担当していた自分は、大きなガチャマシンと共に香港でのクリエイティブ北海道に参加。そのガチャマシンを設置したすぐ近くに、当時、札幌の印刷会社に勤務していたナナクラ昆布さんが有給を取って、実家である日高みついしの昆布製造を行っている木村七蔵商店のブースを担当されていたのです。


 

東京の会社にいたときに京都出身の同僚が突然「俺、昆布漁師になるわ!」と言って、1ヶ月間有給を取って、北海道の昆布漁を体験したというエピソードがあり、北海道の昆布には妙な因縁を感じていた自分は、ガチャマシンのすぐ目の前が日高みついし昆布/木村七蔵商店のブースということもあり、イベント期間中に色々と昆布の話を聞く機会に恵まれたのです。

※ちなみに1ヵ月間、有給を取って昆布漁を体験した同僚は、昆布漁がハードすぎて「俺には、昆布漁師は無理だわ…」と言って、会社に復帰しました(笑)。こういう無謀な行動を許す、東京に勤務していた会社はある意味凄い!

この香港でナナクラ昆布さんから、「昆布にあまり馴染みのない若者や海外の方にもっと手軽に昆布を使ってほしい」「昆布の新しい価値、ニーズを生み出したい」という熱い想いに共感し、「北海道のすばらしい素材をデザインやクリエイティブの力で新たな価値を持った商品を作り出したい」という自分の想いがクロスし、この出会いがきっかけとなり、数年後に“幸せナナ昆布”という商品を企画することになったのです。
 



幸せナナ昆布が出来るまでの開発秘話は、次号の「昆布の話(2)」に続く…


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